さよなら、手をつなごう/中村航

久しぶりに中村航さんの本。
いきなり文庫発売はなぜだろうと思っていたけど、短編集だったとは。
様々な「さよなら」の物語。


「幻視画」

ジオラマ
一番短い物語だったけれど、一番好きな物語でした。
中村さんの小説は素敵なカップルに出会えるところが好きです。
この2人の長編が読みたいと切望しています。書いてくれないかしら。


「インターナショナル・ウチュウ・グランプリ」

私にとっては夢物語。でも、ある少数にとっては現実の物語かもしれません。
小さい頃のお友だちが著名人になっていると誇らしくなりますよね。
その最たるもの。そして、巡り巡る物語。お土産の辿りつき方が素敵でした。
宇宙に関する物語だったので、宇宙兄弟を思い出しました。


「女子五編――UDON KINGが採譜した五つのメロディ――」

いやぁ、年頃!これが青春ですよねぇ。
私はもう少し大人しくてもう少しえげつなかったけどねぇ。
中学時代の恥ずかしい出来事を思い出しました。あれは鬼畜だった……。
どの本かは忘れましたが、「男子五編」もあるんですよね。ファンには嬉しいサプライズ。


「さよなら、ミネオ」

一番長い短篇にも関わらず、私は読んだことがある物語でした。
集英社文庫の「あの日、君と Boys」に収録されている一篇です。
感想は割愛。悲しくて嬉しいさよならの物語です。


「ぱぐ ぐぐぐ」

絵本?絵本を読める程大人にはなっていない私なのでした。
大人のほうが絵本は響くんだよ。