憤死/綿矢りさ
心の闇へ誘う4つの物語
こんなポップな装丁で
なんてホラーな物語なんだ。
「おとな」
たった5ページの物語?エッセイ?なのに、インパクトは長編並。
これが実話でもそうでなくてもどちらでもいいけれど、『憤死』を見たら私はこの「おとな」を思い出すだろうなぁ。
「トイレの懺悔室」
子供の頃の思い出と、大人になってからの心の闇。
子供と大人の上下関係が、大人と老人になって逆転することに私は違和感を覚えます。小説には歪んだ人が多いけれど、現実は?なんて良い人なんだろうと思っている人が壊れているなんて、そんなのは見たくない。
「憤死」
綿矢りさだーーーーーー!!!
と思いました。おもしろかったです。
「人生ゲーム」
これもおもしろかったです。
このジャンルは「ホラー」で良いんじゃないかな。
私は人生ゲームで銀行をやりたがる性質です。今の子供は人生ゲームやらないの?だとしたら寂しいなぁ。あんなにおもしろくてえげつなくて大人なゲームは無いじゃない。
ゴッホの絵を買うことに喜びを感じるにはまだまだ遠い。