プラチナデータ
全国的に春休み。加えて水曜日。
レディースディの無い映画館に行ったのに、たくさんの人がいました。東京の天気は雨だったのに。なぜ。そんなわけで、水曜日に「プラチナデータ」を観てきました。
ジャニーズさんの肖像権の厳しさには虫酸が走るわぁ。
2013.東宝
director:大友啓史
script:浜田秀哉
novel:*東野圭吾『プラチナデータ』2010.幻冬舎
cast:二宮和也、豊川悦司、鈴木保奈美、生瀬勝久、杏、水原希子、遠藤要、和田聰宏、中村育二、萩原聖人 and more...
やはり神楽の役はニノではなく玉木宏だと思いました。
私は二宮さん好きだけれど、いかんせん背が低いんだもの。杏に凄むとき、下から睨むんだもの。玉木さんのほうが天才にも不安定にも見えるから良いと思う。「MW」みたいな感じで。
まぁそれはいいとして。
原作が東野圭吾さんだから、読んでから観る人も多いと思います。私もそうです。前半、いきなり「ん?」となりました。あ、これはネタばれでは無いと思います。
神楽「プラチナデータ」
ん?プラチナデータの意味が違くないかい?
オープニングはかっこよくなるけれど、原作の「プラチナデータ」はどうなるんだい?
神楽「真のプラチナデータって一体なんなんだ!!!」
そうきたか。
原作が先だから原作の方を良しとする気持ちがあるのは認めます。認めた上で、後半に「プラチナデータ」が出てきたほうが私は好きです。
原作と映画はなかなかに違いました。
特に私が原作で一番好きだったスズランと神楽のシーンが無かったのはショックでした。スズラン自体が出てこなかったのだけれど。
原作は長編小説。
丁寧に映画にするのは難しいのでしょう。削るとこ削って変えるとこ変えるのもわかります。だけど。展開は早く、後半は間延び感。それぞれの心情の描き方が足りず、浅間(豊川悦司)はなぜ神楽と協力しようと思ったのか、など、納得できないものが多かったです。
決着の付け方も「えー……」って感じ。
原作のハラハラ感が無かったなぁ。それもそのはずなんですけどね。結末が違ったんですもの。なぜ、それを、クライマックスにしたんですか。何もかもが中途半端だったように感じられました。
映画は、なかなかおもしろかった。
なのに酷評してしまうのは、もっとおもしろくできたでしょうと思うから。
そんななか、前半の逃走シーンは素晴らしかったです。
さすがジャニーズさん。運動神経が半端なかった。
それでもやっぱり、もっとおもしろくできたでしょうと思わずにはいられません。
劇場の雰囲気もそんな感じでした。照明が付いた瞬間、あちらこちらから疑問符が浮かんでいたように思います。